害獣被害

見直してみよう!電気柵の設置方法と運用の基礎知識

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電気柵とは

電流刺激によって、野生動物の侵入や家畜の脱出を防ぐものです。

危険防止のため電気事業法で設置方法が定められています。

電気柵用の電源装置、ソーラーパネルなどの電源、電線、支柱、アース、危険表示板で構成されており、動物が触れると回路が完成し、電気が流れる仕組みになっています

ワイヤをプラス、地面をマイナスにしておくと、動物はワイヤと地面の両方に触れるため、電気の通り道となるのです。

出力電気は数千Vと高圧ですが、パルスの間隔を一秒以上開けることで、一回に流れる電気量を制限し、安全を確保しています

電気柵の効果を上げるためには

電気柵の効果を上げるためには、ワイヤの高さが非常に重要になります。

特にワイヤーの下に穴を掘られて潜られることが多いため、できる限り下にワイヤは這わせておきたいです。

猪が出る場合、鼻に当たるようにしたいので20cm程度にワイヤを張るようにしましょう。イノシシの毛の部分に当たるとそこまで脅威に感じてもらえず強引に突破されるという話をよく聞きます。

一方で、鹿などは簡単に飛び越えてくるため、ある程度の高さも必要になってきます。

24時間の通電していないと、なかなか諦めてもらえないので、24時間流せるような電源の取り方を工夫したいところです。

導入の際に気をつけること

電気事業法に基づく電気設備に関する技術基準を定める省令などで下記の点に触れられています。

1.法律で定められた安全基準を満たした電源装置の使用

2.電気柵を設置した場所に「危険」の表示を行う

3.人の出入りがある場所で、使用電圧が30V以上の場合は漏電遮断機を設置する

4.感電発見時にすぐ通電を解除できるようにスイッチを電路に設ける
(コンセントに施設する工事は資格を持った電気工事士が行う。)

5.漏電遮断機や電源装置にはPSEマーク付きのものに限る

6.棘があるものをワイヤーやアースに使用しない

7.雑草に触れるとそこから漏電するので、雑草処理をこまめに行う

まとめ

物理的な障壁を作る電気柵はかなり効果的です。ただ、効果と費用が見合っているかというと、悩みどころです。

現在は他に有効な施策がないため、ワイヤーメッシュなどのように用いられることが多いです。

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