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アライグマ駆除を自分で成功させる手順!被害を防ぐために知るべき特徴と習性

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その愛らしい外見に反して、アライグマは多くの問題を引き起こしています。

もともと北アメリカ原産で、日本では特定外来生物に指定されています。

近隣都市では対策本部も設置され、市をあげて駆除対策に乗り出すほど被害が深刻になっています。

幼少期にペットとして海外から持ち込まれたものが、成長して凶暴化したため、飼い主から手放され、野生動物として定着してしまっているのが現状です。

早速アライグマ対策について確認していきましょう。

アライグマの危険性

見た目は可愛らしいですが、非常に攻撃的な動物です。

鋭い牙と爪を持ち、脅威と感じると、人間を含む他の動物に対して攻撃を行います。

餌をあげようと、不用意に近づいたり触れたりすると、大きな怪我を負う可能性があります

また、アライグマは、狂犬病やアライグマ回虫による幼虫移行症など、人間にも感染する病原体を保有しています。

これらの病気は人間にとって非常に危険で、特に狂犬病は未治療の場合ほぼ100%致死率です。

さらに、アライグマの糞尿や血液、唾液など間接的に触れることでも感染するリスクがあります

直接触っていないから大丈夫と油断してはいけません。特に小さいお子さんがいる家庭は注意しておきましょう。

農家の方はアライグマを見かけたら必ず駆除を行うようにしましょう。

レプトスピラ症はペットの犬やハムスターにも感染し、日本脳炎ウイルスは、蚊経由で伝染します。

農林水産省が発表している「全国の野生鳥獣による農作物被害状況について(令和4年度)」によれば5億円程度の農業被害を発生させているようです。

イノシシ(36億)やシカ(65億)の被害額に比べて小さめにもかかわらず、対策本部が立ち上げられている様子を見ると、いかに感染や汚染に気を配っているかがわかります。

 

アライグマの生態

食性

アライグマは雑食性で、食べるものは非常に多岐にわたります。

小型のほ乳類、野鳥とその卵、魚類、両生類、は虫類、昆虫類、果実、野菜、穀類など、その場にあるものを何でも食べます。

この広範な食性は、アライグマが様々な環境に適応し、生息域を広げる一因となっています。

先日報告があったスイカ被害は、直径5センチ程度の穴を開けられており、中身を前足でくり抜いて食べられていました。

襲われた農作物には、足跡が痕跡として残っており、アライグマの仕業であると判別しやすいです。

ゴミ袋漁りや家畜を襲撃する事例も報告されています。

行動様式

アライグマは非常に器用で、運動能力が高いことで知られています。

木登りや泳ぎが得意で、これらの能力を活かして食物を探したり、ねぐらを作ったりします。

また、アライグマは複数のねぐらを持ち、転々としながら生活します。

これにより、一箇所に留まらず広範囲にわたって農作物等に被害を与えます。

泳ぎも得意なため、餌場への移動は河川や用水路などの水際を利用します。

夜行性であるため、建物に侵入して天井裏などにねぐらをつくられた場合、夜に騒音を立てます。

アライグマの繁殖期は1月~3月で、約60日間の妊娠期間を経た後、4月~6月に出産を迎えます。1度の出産で3頭~6頭の子供を産みます。子供は秋遅くまで母親と行動を共にします。

野生のアライグマの寿命は5年程度と言われますが、天敵がいない地域では、増え続けることになります。

ちなみに、よく間違われるたぬきとは、尻尾のシマシマで区別できます。

駆除対策

まず、気をつけておいていただきたいこととして、

直接の対峙は避けましょう

屋根裏に登らないでください。

非常に危険です。

間接的なアプローチで対策することが一番です。

一番簡単な対策は、近所でアライグマ出没の噂を聞いたら、家の穴や隙間を金網などでしっかりと塞ぎ、侵入経路を断ってしまうことです。

「既に侵入されてしまった・・・」という方も多いかと思いますので、その場合の対策も紹介していきます。

間接的なアプローチ
  • 忌避剤:アライグマが嫌がる臭いをまき、追い出す方法があります。市販の害獣用忌避剤や木酢液を用いるといいでしょう。師匠は木酢液がお好きで、理由を聞いたら、 木酢液の臭いが、獣にとっては、山火事の臭いに似ているためとのことです。木酢液を入れたペットボトルを侵入口付近におくなど工夫しましょう。

  • 超音波機:忌避剤はどうしても、効果期間が短かったり、手間がかかります。その場合は、超音波機の音・光・超音波で害獣を追い払いましょう。太陽光パネルで自給自足できるので、一旦設置したらそのままにできるところも利点です。こちらもいずれ慣れが発生してしまうので、慣れを防止する機能はあるか、そもそもの実地検証はしているかなどを確認するのが良いでしょう。
駆除の最終手段

どうしても手に負えないようでしたら、市役所に連絡してみましょう。

行政対応も難しいとなったら、最終手段として駆除業者に依頼しましょう。きちんと処理後の清掃までしてもらえるところが一番安心できます。

駆除後の対策

  • 生ごみを屋外で保管したり、未収穫の果樹を放置したりしないようにしましょう。
  • 家の周辺の手入れをしましょう。雑草を処分し、見晴らしをよくしましょう。
  • 侵入経路になりそうな穴や破れは補修しましょう。DIYグッズで対策可能です。

まとめ

どうでしたでしょうか。想像以上にアライグマは危険なことがわかったのではないでしょうか。

見た目に騙されて近づくと大怪我をしますので、気をつけてください。

自分の身の安全を確保した上での駆除対策を徹底してくださいね

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