最近話題にあがる都市部のコウモリ対策について書いていきます。
コウモリは、翼がある珍しい哺乳類で、日本には35種生息していると言われております。昔は、害虫を食べてくれるため、益獣として、崇められてきました。
ただ、最近は天敵がいない都市部で、どんどん数を増やし、家屋での被害が増加しているため、「飛ぶドブネズミ」と呼ばれるまでになってしまいました。
東京郊外に住む友達が被害を受け悲鳴をあげています。
コウモリの危険性
最も多い被害が糞尿被害です。
他の動物と違うところは、大人の手のひらサイズであるため、通気口や換気扇・エアコンなどに潜り込んで、居座ってしまうことです。
特に問題になるのが、室内の温度調整の役割をおっているエアコンへの被害で、配管と壁の接続部分から侵入し、エアコンが作動しない原因をつくります。
住処にされたエアコンは分解洗浄しないと使えないのでかなりの手間になります。
また、新築の壁で休憩するようになってしまうと、へばりついた箇所だけ尿の影響で変色し、見栄えが悪くなってしまいます。友達が愚痴をこぼしていました。
危険がない限り住み続けるので、当然その場所に糞尿が溜まり続けることになり、それらが原因でアレルギーを発症する可能性もあります。
そして、大人の手のひらサイズだからと油断しないようにしてください。
追い出せそうと手を出したところを噛まれる事例が報告されています。注意して対応しましょう。
基本的には、住みつかれると、他の動物と同じように悪臭・騒音・環境汚染による健康被害・害虫の発生などが発生することになります。
身近でコウモリを見かけたら早めの対策をしていきましょう。
コウモリの生態
食性
コウモリの主食は蚊などの羽虫です。街灯の光に誘われて寄ってきた獲物を食します。中には、フルーツや花の蜜、カエル、鳥、トカゲを食べるコウモリもいます。
コウモリは夜行性のため日没後に、超音波を使って捕食します。
行動様式
夜行性で、基本的に暗くジメジメした場所が好きです。
家のなかでも屋根裏、瓦の下、換気扇の隙間、エアコンの中などを巣にします。
屋根裏は、一年中温度が一定で、天敵であるフクロウなどからも身を守れますから、コウモリにとっては最高の空間といえるでしょう。
コウモリの繁殖するスピードは年に2匹から4匹で、そこまで多くありません。一匹の雌が生涯に産む数は約8匹前後と言われています。
近所に池や公園、電灯など虫が集まる場所がある場合、コウモリが家にやってくる可能性が高まりますので、今後住居を選ぶ際には注意しましょう。
ちなみに、日本のコウモリの多くは、食料が不足する冬を乗り越えるため冬眠する習性を持っています。冬にいなくなったからといって油断してはいけません。
駆除対策
コウモリの対策で一番効果が確認されているのは、忌避剤でしょう。超音波による妨害や光による妨害はそこまで成果をあげていないようです。
コウモリスプレーは短期間ではあるものの目に見える効果が報告されています。
問題なのは接近しなくてはいけないという点なので、屋根裏や深い隙間などは、何かにスプレーの液体を染み込ませて、投げ入れたりしておくのがいいでしょう。
ただ、定期的に行う必要があるので、何回か行ってみて効果がない場合は、素直に行政や業者に頼りましょう。
駆除後の対策
- 古い家ほどコウモリの侵入を受けやすいです。壁にひび割れがないか、屋根に穴が開いていないかなどをこまめにチェックしましょう
- コウモリがぶら下がれそうな場所は撤去または改修しましょう
まとめ
コウモリに巣をつくられてしまうと、かなり対策がしづらいことがわかっていただけましたでしょうか。
家の近くでコウモリが飛んでいる場合は、家の周辺を見回って、とまられていないか、穴などはないかを確認するようにしましょう。
高所はなかなか見えづらいので、別件で業者さんが脚立などを持ってくる機会などがありましたら、一緒に見てもらいましょう。