「夜中に屋根裏が騒がしく眠れない」
「家のどこかから、ひどい悪臭がする」
「畑・農園・果樹林が荒らされる」
「ベランダ・工場の柱・駅の柱・病院でのフンに困っている」
「歩いていたら攻撃された」
このようなトラブルに悩まされている方は多いのではないでしょうか。
実は、お住まいの地域によっては無料で対応してもらえる場合があるのです。
今回はそんな害獣被害に困り果てている方向けに
「まず確認すべきこと」
をお伝えします。
お住まいの行政機関への問い合わせ
農作物の生産が盛んな地域では、市役所に農林課・鳥獣対策課などが設けられ、日々市民のお困りごとやトラブルに対応しています。
この対応というところが、少し特殊で、市役所の鳥獣対策課などの担当者が駆除に出向くこともあるのですが、一般的には、鳥獣対策課が猟友会を主とした組織に業務委託を行い、依頼を実行しているというのが現状です。
その場合、市民は行政サービスを受けることになり、料金は発生しません。
せっかく税金を払っているのですから、この行政サービスは当然受ける権利がありますよね。
もう少し突っ込んだ話をしていきます。
猟友会またはそれに準ずる組織(こちら行政の認定がいります)には、複数の役職者が存在します。
まずは、趣味で狩猟を行う方、次に、有害鳥獣駆除員、最後に、行政委託者(正式名称は不明)が存在します。
有害鳥獣駆除員と行政委託者は通年活動可能で、行政に連絡された害獣関係のお困りごとの依頼処理を行います。
その際の有害鳥獣駆除員の報酬は、対象駆除の報奨金。
行政委託者の報酬は、正確にはわかりませんが、対象駆除の報奨金+行政からの委託料のようです。
私自身が有害鳥獣駆除員の資格を持ち、師匠が行政委託者に相当するので、このような内容を知っています。
問題なのは、そのような仕組みを導入されている地域なのかということです。
市役所職員と日々駆除を代行する行政委託者は多忙です。
きちんとした質問・確認をしていかないと、手間だと思われて
「市役所職員は駆除を行なっておりません」
などといった回答が返ってきます。
行政ルートにのせる話し方
基本的には
「夜中に⚪︎⚪︎⚪︎がします。また、天井から悪臭もするんです。⚪︎⚪︎⚪︎が屋根裏にいるみたいなんです。駆除対応してくれませんか」
などを担当の市役所職員に伝える形で良いかと思います。
生じている現象・被害(根拠が多ければ多いほどよい)と推定される動物名称または大きさ(動物の大きさによって駆除道具なども変わるため)を伝え、サポートを依頼しましょう。
「市役所職員は駆除を行なっておりません」などの回答が返ってきた場合
「市役所から業務委託している猟友会に繋いでもらえませんか」
と受け答えし、市役所が駆除に関して業務委託しているかを確認しましょう。
繋いでもらった猟友会の中には、機能していないものもあるでしょう。
その場合には駆除業者に頼まれても良いかもしれません。
まとめ
害獣被害に困ってたときは、「まず」市役所などの行政機関に連絡し、地元で駆除対策の行政サービスが行われているかを確認しましょう。
また、今回紹介できませんでしたが、さまざまな害獣駆除ツールも近年発達してきております。
ツールの場合は、低単価で長期的に活用できるものも出てきているので、「もしかしたら、野生動物がいるかもしれない」といった曖昧なケースには、費用も小さくて済むツールの方から導入していくのが良いかもしれません。
現在鳥獣害被害は、空き家や農作放棄地問題とともに増加しています。
過疎化の進行とともに、さらに猛威を振るうことが予見されます。
行政サービス・駆除業者・市販の害獣駆除ツールをうまく組み合わせて凌いでいきましょう。