ペットのフェレットと外見が似ており、大変可愛らしいイタチですが、最近では、山だけでなく、都心部にも現れ、損害を与えています。
作物やゴミを荒らしたり、屋根裏などに住み着くなど、問題視されてきています。
直近では同僚が民家の屋根裏からの駆除を行いましたが、「もうイタチと関わりたくない」と言っていました。
イタチ特有の問題点についてみていきましょう。
イタチの危険性
とても強烈なオナラを発します。
外敵に襲われたときに、臭腺からおなら(いわゆる、イタチの最後っ屁)を放つのですが、これが強烈に臭いようです。
同僚は運んでいる車の中で、この最後っ屁をされて、数日間、臭いが鼻から離れなかったといいます。
キッチンの上などでされた日には食事が喉を通らなくなりますし、敏感な方は家の中にいられなくなります。行政に家に居られないと連絡する人も過去にいたようです。
ちなみに、スカンクはイタチ科となります。
生活スタイルを一定期間変えなければならなくという意味では、かなり厄介な動物といえるでしょう。
他の動物と同じように建築材(特に断熱材)の破損や糞尿による環境汚染・悪臭もエスカレートするので、なるべく早めに対処したいところです。
イタチは獲物を巣に持ち帰るので、屋根裏が死骸まみれになります。
大抵は騒音などで深刻化する前に住み着いていることが発覚しますが、臭いや夜間の音、天井の雨漏り跡に少しでも違和感を感じたら、家の周囲を見て回ったり、寝る前に録音機を天井に貼り付けておきましょう。
また、もし生息が判明しても、危険なので、屋根裏に一人で入らず、地元の行政または業者に連絡してください。
鋭い歯と爪を持った凶暴な害獣なので、噛まれるなどして怪我をしてしまうケースもあります。
イタチの生態
食性
雑食性で、ネズミや鳥類、カエルや昆虫、果実類など、なんでも食べます。
鋭い歯を持っておりネズミや小鳥を捕食することもあります。ペットのハムスターや小鳥などが捕食可能ですし、鶏などの家畜も襲われます。
行動様式
全国のほぼ全域に生息する夜行性の動物です。
雌雄で大きさが異なり、オスは全長40から50センチメートルとメスより15cm大きいのが特徴です。
運動能力が高く、垂直の壁を登ることができ、泳ぐことも得意です。
さらには、体が柔らかく、数センチの隙間からでも侵入できてしまいます。
簡単に民家の床下や天井裏に潜り込めてしまうのです。
駆除対策
まずは、臭いで追い出すことを目標にしましょう。
彼らは、非常に優れた嗅覚を持っている生き物で、イタチは仲間との個体識別に匂いを利用しています。この能力は、彼らの社会的な相互作用や領域のマーキングに重要な役割を果たしています。
また、環境を知覚するためにも嗅覚を使用します。これには食物の探索や捕食者からの自己防衛などが含まれます。
イタチが嫌がるニオイとしては、山火事の臭いに似ている木酢液やクレゾール石鹸液があげられます。
音や光などの対策をおすすめされる方もいますが、音は驚かせて、おならをされる危険性があり、光の照射は、屋上の場合、巣にかなり接近しなければいけないので、私はあまりおすすめしていません。
臭い対策でも、出ていってくれない場合は行政または業者に連絡して駆除してもらいましょう。
駆除後の対策
- 生ごみを屋外で保管したり、未収穫の果樹を放置したりしないようにしましょう。
- 家の周辺の手入れをしましょう。雑草を処分し、見晴らしをよくしましょう。
- 侵入経路になりそうな穴や破れは補修しましょう。DIYグッズで対策可能です。
まとめ
イタチのオナラの脅威は想像以上です。可愛らしさに油断せず、しっかりとした対策を早めにとりましょう。臭いを我慢するのは精神的にもかなりきついですよ。