ネズミは、ハムスターなどのペットやアニメで人気の可愛いネズミを想像する方も多いかと思いますが、野生のネズミは、古来より、人の生活に多大なる損害を与えることで有名です。
日本全土に生息するねずみの種類は、10種類ほどといわれており、このうち、問題になるのがイエネズミと呼ばれる、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの3種類です。
早速どのような危険性があるのかみていきましょう。
ネズミの危険性
ネズミ被害は、主に、感染被害、建築・設備被害、食糧被害があげられます。
感染被害
ネズミ由来の感染症として有名なのがペストです。
これは、ねずみの血を吸ったノミが人間の血を吸う時に感染する病気です。すでに治療法があるようで毎年日本でも数千人の患者を出していますが、そこまで問題になっていません。
現在一番警戒されているのが、ハンタウイルス肺症候群です。
治療法はなく、呼吸管理など対症療法が中心となります。
発熱や頭痛、筋肉痛、関節痛、おう吐・おう気、下痢などにはじまり、二週間程度で急激に呼吸不全に陥るようです
ウイルスを持ったげっ歯類の糞や尿が、粘膜や傷口に直接触れたり、排泄物の含まれたほこりを吸いこむなどすると感染します。もちろん、咬まれることでも感染します。
ほこりレベルで感染するため、このウイルスを持ったネズミに住みつかれてしまうと感染は避けられないといえます。
建築・設備の被害
ネズミはなんでも齧るため、電気を供給するインフラである電線を破損させて火事を招いたり、柱・壁をかじり家屋の価値を下げるだけでなく、倒壊リスクも高めてしまいます。
温かい場所や柔らかい場所を好むため。布団や断熱材、ソファに住みつきます。
食糧被害
ネズミは屋外の作物だけでなく、家に保管している食品、災害用の食品が入った保管容器などもかじります。
食べた後には糞尿も残すため、さらに害虫も呼び寄せ、飲食店、デパートでは大変頭を悩ませています。
ネズミの生態
行動様式
ネズミは雑食性で、動物質の餌を好む傾向があります。
1回の妊娠で6~7匹の子供を産むため、繁殖力が高く、早めに対処しないとどんどん増えてきます。
ネズミが、いろいろなものを齧るのには理由があり、ネズミの歯は生きている限り伸び続けるため、齧ることで削って、調整を行っているのです。
およそ週に3mm程度という非常に速いペースで成長します。
なので、食料にもならない硬いコンクリートや鉄なども齧るのですね。
駆除対策
ネズミの対策グッズはかなり豊富にあります。その中でも影響力が大きいのは殺鼠剤であると言えるでしょう。
繁殖力が高いネズミを1匹見かけたら、背後に数十匹が身近に存在します。
一回の対策で一網打尽にできるのが殺鼠剤のいいところです。
被害に遭った食べ物を粉にして駆除剤に混ぜたり、コーン油やソースを数滴加えるなどして、ネズミを誘うとさらに効果が出るでしょう。
しっかりネズミの出没が多い穴や隙間付近に設置しておきましょう。
ネズミの通り道には、糞尿や足跡の痕跡が残され、汚れや油で通路が黒光りするのでわかりやすいです。
また、食料が近辺になく執着がそこまで強くないと想定される場合は、超音波機も用いられています。
これは、聴覚などの感覚器官が発達しているためです。
駆除後の対策
- 家の中(各種配線や配管、戸袋や玄関、天井裏等)を点検し、ネズミの出入口になりそうな穴・隙間があればDIYしましょう。
- 生ごみなどを放置したりしないようにしましょう。
- 家の周辺の手入れをしましょう。雑草を処分し、見晴らしをよくしましょう。
自分では難しいと思ったら業者の方に頼んでしまいましょう。ネズミの駆除は昔から行われているので、かなり対策方法も確立されているので安心できます。