なぜWeWorkはここまで問題になったのでしょうか?不思議に思ってビジネスモデルに絡めて調べてみました。
まず、WeWorkはテック企業という触れ込みで投資を誘っていましたが、実際には、通常のオフィス賃貸に比べて、より小さな単位で場所を貸し出す不動産企業であることがわかっています。
不動産を長期契約で借り、改装して短期契約で貸し出すため、サブリース型といわれています。
このサブリース型は、スペースを仕入れ、リフォームし、受付などのスタッフも必要となります。
このように変動費の比率が高いため、売上の伸びに対する利益の上昇余地も少なく、到底テック企業の利益率とは比べ物になりません。
さらに、現在WeWorkは仕入れコストに対して、利益が乗せずらい個人賃貸者を集めているのでただの赤字企業となってしまっています。
世間を騒がせたのは、長期リースの期間が必要以上に長いなどの収益モデルにかかわる部分だけではなく、ニューマンが個人保有のビルをWeWorkにリースして数百万ドルの利益をあげていたり、会計上に謎な規則が散見されたことも要因としてありました。
結局のところ、WeWork独自の技術やノウハウはなく、欺瞞だらけの会社であることが判明したので株価が失墜しています。今後どうなるのでしょうか。