unityコンテンツ制作の参考書
今回はunityコンテンツの制作ステップをもう少しわかりやすく解説していきたいと思います。
参考にしている書籍は以下になります。
Unityの教科書 Unity 2019完全対応版 2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座 Kindle版
こちらの本は、unityでゲーム開発をする流れを詳しく写真付きで紹介してるので、とても分かりやすい本です。
ただ、言語の解説部分は少しわかりずらく、入門者にはハードルが高いです。
私は、VRの基本構造を理解するために利用したのですが、ある程度満足できる内容でした。
言語そのものを深く理解する場合やソーシャルVRを構築したい場合には別の本を使ったほうがいいかと思います。
5つの制作ステップ
本の中で紹介されている5つの制作ステップを説明します。
この制作ステップを理解することで、いままで見てきた映像やゲームがどのような処理をされて成立しているのかを把握できます。
1.画面上のオブジェクトを全て書き出す
まず、画面上に存在するオブジェクトを列挙します。
このオブジェクトの中には、プレイヤーが立つためのグラウンドやゴール地点の壁なども含まれます。
2.オブジェクトを動かすためのコントローラスクリプトを決める
ここでは、画面の中で動かしたいオブジェクトを選び出し、その物体にどのような動きをさせるのかを決めます。
特に、プレイヤーと敵、プレイヤーと足場などの相互に関係する要素を見極めることが大事になってきます。
3.ジェネレータスクリプトを決める
ジェネレータとは、オブジェクトの自動生成装置のことです。
的当てゲームをしているとき、手持ちのボールを投げた後に、次の球が割り当てられることがありますよね。
これはジェネレータのおかげで、プログラムで勝手に補充してくれているのです。
他にも、爆弾をプレイヤーに向かって、空から落とすゲームでは、ジェネレータを使うことで無限に爆弾を降らせることが可能になります。
この際、どのタイミングで次の爆弾生成を始めるかなどの条件を一緒に考える必要があります。
4.UIを更新するための監督スクリプトを用意する
UIとは、HPやMPなどのプレイヤー画面に表示する視覚情報を主に指します。
さらに、敵の攻撃や自分の攻撃などにより、これらのUIパラメータは変化させる必要があるため、監督スクリプトという形で、当たり判定とその際の攻撃力をうまく自分の残りHPと紐づけ、表示しなおすプログラムなどを組む必要があります。
ここでは、プレイヤーや敵のアクションの数値情報、当たり判定や使用判定、そしてHP情報などが全て出そろっていなければなりません。
5.スクリプトを作る流れを考える
1から4までの流れで、一通りオブジェクト同士の関係性が明らかになったかと思うので、ここで実際にスクリプトを書き始めます。
この流れをたどることで、抜け漏れなく、作業量も可視化でき、開発の完了までの道筋が明確になります。
最後に
unityの5つの制作ステップからVR開発の基本事項はわかりました。
ただ、ここでわかったことは、クローズドな環境設定の仕方です。
オンラインでユーザーがオリジナルアバターを持って参加し、ワールド内の一部に干渉することは想定に入っていません。
ソーシャルVRの経済圏の拡張を模索するためには、オープンワールドについても学ぶ必要がありそうです。