誰もが起業・副業できる時代
周りの友達が起業するなか、いざ自分が起業するとなると、躊躇してしまうという人が多いのではないでしょうか。
起業できるのは一部の才能ある人のみといわれたりしますが、特別な才能は必要ありません。
現在では、起業のハードルが極めて下がっており、下記のようなアイデアで、学生からでもビジネスが始めやすい環境が整ってきています。
・BASEを使った起業
・noteを使ったプチ起業
・専門的な経験やノウハウを基にしたサイドビジネス
・ウーバーイーツなどのシェアリングビジネス副業
・クラウドファンディング起業
・サラリーマンの会社購入
・youtuberをはじめとするSNS起業
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1人でマネタイズできるビジネスモデル9選
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働き方改革を追い風に、社会人もリスクも少なく、副業を行うことができるようになっています。
働き方の多様化
以前は、起業と同時に事務所を借りなければなりませんでしたが、今ではネット環境の発達により、仕事を自宅で完結できるようになりました。
自宅を仕事場にすると、取引先からの信頼が得にくいとされ、バーチャルオフィスやコワーキングスペースを登録されている方もいましたが、今後はそのような動きをする必要もなくなる可能性が高いです。
というのも、取引先となる企業側も、コロナの影響で、今まで採用に消極的であったリモートワークを強制的に実施せざるを得なくなり、この経験から、リモートワークが事業に与えるダメージとそこから得られるメリットを比較して考えられるようになったからです。
特にメリットとして大きいのが、オフィスの固定費や清掃費、設備管理費、電気代、ガス代、福利厚生費、保守管理費、警備業務費、通勤費などを削減できることです。
今後、景気の縮小が予測される中、企業側の固定費を抑えたいという思惑と働き手の快適に働きたいという思惑から働き方の多様化はさらに加速すると思われます。
なので、リモートワークという働き方に対する受容度はさらに高まることが予想されます。
このように、社会的な働き方の変化によって、起業にかかるコストが下がっているのです。
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コロナと今後のビジネスモデル
コロナによる需要変化 コロナパンデミックの影響で、人々は外に出られなくなり、自宅で過ごす時間が増えました。 この自粛ムードの中、下記のようなビジネスの需要変化が引き起こされています。 【利用者減少】 ...
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お金の調達手段の多様化
さらに、起業家にとって命綱ともいえる資金調達の方法も増えてきました。
新規事業を立ち上げるうえでの理想は、全ての投下資金を自己資金で賄うことですが、なかなかそうはいかないと思います。
会社設立時にかかる資金は、設備投資や登記時の金額だけでなく、より多くの人に知ってもらうためのホームページ制作費や広告宣伝費といったマーケティング費用も必要になってきます。
そこで自己資金に加え、下記のような資金調達に挑戦していくことになります。
クラウドファンディング
近年、新しい資金調達手段として登場しました。
クラウドファンディングは、インターネットを活用して、新商品や新規サービスのアイデアをサイト内の不特定多数の閲覧者にプレゼンすることで、出資を募る資金調達方法です。
ただ、クラウドファンディングのサイト内にプロジェクトを作って公開するだけで、お金が勝手に集まると思われている方もいますが、それは間違いです。
実際の資金調達はハードで、プロジェクトを成功させるためには、事前計画と仲間集めは勿論のこと、自分の身内などをお願いしてまわるという非常に泥臭い作業も必要となります。
私も何度も失敗してきており、ファンや友達が1000人以上いるインフルエンサーの方以外にはお勧めしていません。
また、プロジェクトが終了した際に、手数料をサイト運営者に支払う必要があるのですが、その額が募集金額のおよそ25%にあたります。
それならば、実際に作った商品をファンや友人に直接販売したほうがコストパフォーマンスがよくなります。
それでも、クラウドファンディングが人気な理由としては、クラウドファンディングサイトが保有する数十万人規模の情報感度が高い支援者にアクセスができ、プロジェクトの盛り上がりをSNSでバズらせやすいといった背景があります。
商品ひいては自社の認知度を底上げをするための場所として活用するのがベストかと思います。
なので、起業時の資金集めの場所というよりは、マーケティング施策として考えましょう。
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国や自治体の起業に関する補助金・助成金
経済産業省、厚生省や各機関が、起業家支援のために、最大200万円まで支給される創業補助金や商工会議所の指導も受けられる小規模事業者持続化補助金など様々な支援策を実施しています。
事業の運営上で様々なメリットをもたらしてくれる可能性があるので内容確認だけはしておくようにしましょう。
しかし、残念ながら、補助金・助成金は起業資金としては使えません。
なぜなら、これらはお金を使ったことを証明して初めて、支払われるものだからです。また、実際の給付までに半年から一年かかることも覚えておきましょう。
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投資家からの出資
投資家は常に保有資金または借入金をより高い利回りで運用する方法を探しており、起業家への投資もその一つの方法となっています。
起業家へ投資する場合は、一般的にベンチャーキャピタルの組成するファンドを活用することになるので、起業家の多くはベンチャーキャピタルから出資を受けることになります。
表向きは、資金の返還義務がないため、いかにベンチャーキャピタルに認めてもらえるかが、起業家の焦点になりがちですが、実際は締結した投資契約書の内容によっては、会社だけではなく、起業家個人が会社の負債を肩代わりをしなければならず、かなり危険な橋を渡ることになります。
契約書関係の読み込みと事前に発生するリスクは理解したうえで、協力すれば事業拡大の大きな力になります。
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起業時のベンチャーキャピタルからの資金調達
起業とベンチャーキャピタル 起業時の資金調達方法として、ベンチャーキャピタルからの出資もよく挙げられます。 これには、ベンチャーキャピタルからの出資をうけることで、会社にハクがつき、一人前の起業家とし ...
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金融機関の融資
資金調達のメインといえる金融機関からの融資もあります。
銀行は良質な新規案件が増えず、金融環境の影響もあり、業績悪化の一途をたどっているにもかかわらず、依然として門戸は固いようです。
銀行はあくまで民間の機関であり、起業してまもない不確定要素の多い人々を対象にすることは、リスクの観点から避けたいのです。
唯一の頼みの綱が、政府100%出資の日本政策金融公庫です。
融資を容易に受けられない起業家等を対象に融資を行い、経済の活性化、ひいては雇用の創出に貢献することを目的として設立されており、実績のない起業家にお金を貸すための金融機関となっています。
無担保・無保証人で、かつ、長期の低金利の貸し出しをしてくれるため、審査に合格すれば、かなり手厚いサポートが受けられます。
資金調達される際は、利率やリスクの観点から、一番先にこちらからの融資を考えることをお勧めします。
なので、融資を受ける際は万全の準備で臨みましょう。
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起業家のための銀行融資の受け方
起業家への銀行融資はおりない 漠然と起業した際には銀行にお金を借りに行こうと考えている方は多いと思います。 私も、自己資金が足りなくなった場合は、銀行にいかなければと緩く考えていました。 この金融環境 ...
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起業するために考えたいこと
起業のための「アイデア」も世間にあふれており、そのための「お金」も以前に比べれば調達しやすい環境になってきています。
そんななか、現在起業をする上で一番気を付けなければならないことは「その仕事を継続できるか?」「過度のストレスを感じていないか?」ということです。
今は簡単に起業ができてしまうので、稼ぎやすい分野で起業しがちです。
ですが、その仕事を苦痛に感じていれば、将来精神的または体力的に病んでしまい、長続きできません。
100年時代といわれているなか、序盤の10年程度で心と体に大きなダメージを負ってしまっては元も子もありません。
リラックスまでは難しいかもしれませんが、継続できる分野を選んで起業することをお勧めします。
さらに、そのうえで、起業をする目的は何か、世の中に求められているものは何かなどを深く掘り下げて考えれば需要をつかむことができるはずです。
もし、自分だけで考えられない場合は、周囲の人や専門家の客観的な意見を聞くとヒントが見つかるかもしれません。
事業計画書の作成で具体的に考える
事業計画書は、銀行や投資家から資金を調達する際に重要な書類ですので作成しましょう。
事業概要や会社概要、製品やサービスについての説明、市場分析の概要、戦略と実行方法まで具体的な計画を作成することになります。
このタイミングで今後の企業シナリオや生じる可能性がある問題とその解決策などを網羅して頭に入れておきましょう。
資金があれば、資料作成にはあまり時間を割かず、資金調達のためと割り切って、外注してしまってもいいかもしれません。
実際には、ビジネス開始後いかにトライ&エラーを高速で回すかが鍵となってきます。
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起業で必要な資金を把握しよう
自分が起業しようとしているビジネスは、どの程度の資金が必要か事前にシミュレーションしておきましょう。
店舗を持つのか、オンラインに限るのかで、必要な資金は大きく変わってきます。
余裕を持って、半年分の売上をキャッシュで保有しておくと安心です。
開業で躓くと、起業後に資金が枯渇してすぐに倒産してしまうので、あらゆるリスクを想定して、初年度のキャッシュだけは、ふんだんに用意しておきましょう。
起業で知っておくべき手続き
起業するのに、資格はいらず、個人事業主や法人にならなくても行えます。
ただ、ビジネスによって得たお金には税金がかかりますので、1年に1回の確定申告を必ず行うようにしましょう。
本業がサラリーマンで、給料以外の副業が、クラウドソーシングや内職の場合は、雑所得や事業所得の扱いとなり、所得が年収20万円以下であれば確定申告をする必要はありません。
ちなみに、所得は「売上-経費」のことを指しますので、売上に100万円あったとしても、経費に90万円かかっていれば所得は差し引き10万円になるので、確定申告不要となります。
確定申告を怠ると、脱税になりますので、確定申告についてわからないことは、税務署で聞いたり調べたりして、申告漏れがないように注意しましょう。
会社設立を簡単に行う方法
会社設立時には、多くの手続きが発生します。
株式会社の場合、公証役場に提出する書類「定款」に始まり、法務局に提出する「登記申請書」「法人設立届出書」「登録免許税納付用台紙」「就任承諾書」「発起人決議書」「払込を証する書面」「OCR用紙」「印鑑(改印)届出書」「登記事項証明書交付申請書」「印鑑カード交付申請書」「印鑑証明書交付申請書」など頭が痛くなるぐらい作成すべき書類があります。
全てを自分のワードで作っていたら日が暮れてしまいます。
そんな時に頼りになるのが、会社設立freeeで、社名や資本金などの会社設立に最低限必要な項目を入力することで、会社設立に必要な書類が自動で作成できてしまいます。
1度入力するだけで、11種類の書類の出力が可能で、転記をする必要がありません。
さらに、きちんと電子定款にも対応しており、即座に3.5万円のコスト削減が実現できてしまいます。
また、会社設立時には、書類を持って公的機関を回る必要があり、公証役場や法務局、年金事務所など様々な場所に訪問しなければなりません。
必要書類の提出先を調べるだけでも非常に手間がかかります。
これも会社設立freeeを利用することで、書類の受取・提出場所もオンラインでの書類作成中に案内されるので、何度も書類の提出場所を調べる手間はなくなり、ストレスフリーで仕事ができます。
そして、会社設立時だけではなく設立後の資料も一緒に作成できるため、これから会社設立の準備を始める方には効率的なサービスとなっています。
下記に評判を載せておきます。
ちなみに、今回の確定申告はfreee(フリー)というソフトを使いました。
めっちゃ良かったです!
会計の知識なくても簡単に青色申告の申請書作れました。
freee無かったらたぶん自力で作れなかったです。
シェアNo.1「会計freee」の評判は?利用者の声まとめhttps://t.co/Hjx9KfsZyf @freee_jpより
— わさお@経営コンサルタント (@wasataka) April 2, 2020
2019年に東証マザーズにも上場しており、ユニークユーザー数もNo.1なので信頼性も高い企業が提供しているサービスです。会社設立のfreeeについて興味がある方はこちらから詳細を確認ください。
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ユニークユーザー数No.1!「freee」のビジネスモデルに迫る
無料から使える全自動のクラウド会計ソフトを武器に、ついにあのfreee(フリー) が2019年12月東証マザーズに上場しました。 2019年10月実施の株式会社ローカルフォリオのユーザー数推計によれば ...
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起業前の準備をしたい方向け
上記に記載してきたように起業のハードルは下がったとはいえ、依然として多くのリスクを伴います。
そんな荒波に飛び込みたくないけど、起業したいという方向けに、リスクゼロ起業プログラムを紹介しています。
プログラムを簡単に説明すると、新規事業開発会社専属のwebライターとして新規事業立ち上げのノウハウを学びながら、最終的にはそのノウハウを基に立ち上げをしようというものです。
新規事業会社の中にはスタートアップ支援事業もあり、そのような方をサポートできる体制も作っています。
詳細や応募方法などは下記をご覧ください。
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リスクゼロ起業(受付終了)
目次 リスクゼロの起業プログラムの作成背景 起業について調べていくと、リスクがあまりに多くあります。 現在起業されている方の中にも、そのようなリスクを知らず、破産してしまう方もよく見かけます。 本来な ...
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最後に
働き方の多様化をはじめ、起業しやすい環境が整備されつつあります。
資金調達も要点を押さえ、リスク管理をしっかりすれば、事業の飛躍につながるため、挑戦する価値は十分あるといえます。
まずは、自分に合った事業を選び、事業計画を立てることで、起業の手続きにいたる準備をしましょう。