そもそもJREITとは日本にある不動産投資信託の総称で実際には60以上のリートがある。どのリートも利益の90%超を配当し、配当金を免除されている。
さらにREITは原則として6カ月(半年)ごとに決算発表をしている。(主は知らなかった。)
早速ジャパンリアルエステイト投資法人の2019年9月期決算資料を活用して、前回の記事で気になっていた貸出金利の増加が分配金にどれだけのインパクトを与えるか計算する。
2019年9月支払利息:1,071 百万円
2019年9月固定負債合計:385,484 百万円(ちなみに2018年9月は391,481 百万円)
概算金利:0.28%
有価証券取引書類の長期借入額の項目をみたらずらっと0%台での銀行の貸し出し利率が記載されていた。ありえる金利らしい。(興味がある人は是非:https://www.j-re.co.jp/ja_cms/ir/library.html)

試しに概算金利に1%加算して計算してみると、 3,854百万円の支払費用が加算され、これを分配金総額14,124 百万円から引くと、 10,270百万円となり、これを期末発⾏済投資⼝数1,385,210⼝でわると、 一口7,414円となり、現在の分配金10,197円に比べると27.3%程度手取りが減少する。
前回の記事の検証とは全く数字が異なるがこちらの方が正しいだろう。
ただ、この貸出金利を見ていると1%の上昇はかなり稀なケースだと考える。それだけ銀行も収益確保に必死なのかもしれない。