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//smartcontract/web3概観
デモDappsを制作してみて、どのように貢献していきそうかを振り返ることにする。
そもそものWeb3に突入することになったきっかけは、仮想空間での売買の際に、個人情報の認証などを仮想空間プラットフォーム依存、もしくはamazonやshopifyなどの売買プラットフォーム依存、SNS認証経由ではなく、NFTでまとめて管理できないかと考えたこと。
もちろん個人情報は制限して公開したいので、ブロックチェーンと外の世界をつなぐオラクルが重要になる。ブロックチェーンにおけるオラクルとは、スマートコントラクトに外部の情報を提供するサードパーティ製のサービス。
ただ、発想が近しく感じていたChain linkの現状では、オラクル運用の難易度が高く、セキュリティが担保できていないよう。
Artやcrypto,nftをいじっているが、web3として、重要であると感じていることは以下の2点。
①インセンティブ設計により信頼性が高まり信用創造までを可能にした
これはチェーンの話で、51%問題はあるも、インセンティブ設計により、不正行為を行うコストを高くし、制度運用の継続性を高めた結果、ビットコインという信用を創造できた。
インセンティブの設計では、分散した多数のノードでの記録保持ととトランザクションの確定競争(mining)が重要な役割を持っている。
この分散は、独立しており、意図的に操作することが難しいという意味合いに捉えるとわかりやすい。
この点での、分散性の価値は理解できる。時々他の文脈でweb3の分散性が語られるものをみることがあるので、何を分散しているのか、その結果どんな価値をもたらしているかを考えるのは貴重。私が理解できていない分散性があるかもしれない。
②Dappsとしての理想を考える必要がある
今回Dappsでチェーン上にクラウドファンディングのページを作成したが、それだけだと従来のwebページとそこまで変わらず、データベースの代わりに、nodeを通して、チェーン上に情報を保管できるようにしており、ユーザとしてはどちらでも変わらないことがわかった。
これをクラウドファンディングDappsとして成立させるためには、まずethのdonateではなく、ethによるトークンorNFTの購入とし、発行体・共同体のガバナンスに積極的に参加することでトークンの価値向上に関われるようにする必要がある。
これは、共同体の成長により、別途見返りを払うことでも、実現でき、必ずしも、Dappsであることの利点をいかせているとは言い難い。
これをよりDappsにするにはtokenのprogramableな部分に、共同体のbalanceから一定期間経つと保有割合により還元を受けられるなどの仕組みを組み込むなどがわかりやすい事例。
報酬の部分が一番容易に設計できる部分であるが、これまたコミュニティメンバーが手動でやることと大差ない。
ここで一般的なDappsが、検閲の排除などを除いて、現状アプリより優れている点は何?ということになる。
記録に残ること、通常より手数料を削減する分格安に提供できる(ただリスクは上がる)、Programableの活用で情報処理の能力を上げられリアルタイムなどを実現する。
とはいえ、決済に15秒程度かかるので、リアルタイムとはいかないが、情報を常に動かし、加工し続けられる能力がDappsの1番の強みなのではないかと考える。
この情報操作を活かせるDappsを考え、チェーンの理解を深めることにも注力する必要がありそう。