近頃、52億円もの大型調達を発表したbellFaceとは、どんな会社なのだろうと調べてみました。
調べてみると、営業特化型のWeb会議システムを提供しており、現在1200社の法人顧客を抱えている日本企業でした。
Web会議といえば、ZoomやSkypeにすぐ頭がいってしまいましたが、彼らとの違いはどんなところにあるのでしょうか。
結論を先に言うと、会話の音声部分をネット回線ではなく、電話回線を使用している点です。

これにより、いつもうんざりしてしまう、Web会議システム特有の音声トラブルを避けられることを強みとしているようです。
つまり、顧客とのコミュニケーションの安定性に重点を置く企業にbellFaceのサービスは刺さっているのです。
確かに、営業にとって、回線の安定性は死活問題です。営業をスムーズに行うためにも、相手に少しでも負のイメージを与えるものは排除するのは当然だからです。
遠方で訪問するのが難しいが、契約金がある程度見込めそうな絶妙な案件には重宝しそうです。
また、外出によるタイムロスをなくし、商談数を上げていきたいときにも使えるでしょう。コンサルやバイヤーなどの打ち合わせにも使えると思います。
私も、ビジネスで利用するのであれば接続の安定性重視でこのサービスを選んでしまうかもしれません。
ただ、相手企業・担当者がこれらのサービスに理解があり、かつ、そのような提案ができる関係性・ポジショニングにある場合にようやく成立するので、ビジネスに利用範囲を絞っている分デメリットも生じてくるように感じます。
Zoomなどと比較すると顧客獲得の速度はその点で異なってくると思います。
また、ネット回線が電話回線並みに安定するようになったときに、現在特化しているビジネス利用向けのフォーマットがどこまで独自に進化しているかが生き残りのカギになりそうです。
汎用的なものであると、ほかも同様のサービスを行っているし、現在提携しているセールスフォースの機能で補完できるので不要な産物になってしまいます。
今後の打ち手に期待して見守りたいと思います。
