いつの間にかAmazonが貨物航空機を使っていました。皆さん、ご存じでしたか?
私はいまさらながら気になって調べてみました。というのも、貨物航空機はコスト的に割が合わないのではないかと思ったからです。
結論としては、Amazonは貨物航空機コスト以上に顧客獲得・維持コストに気を使っているということが分かりました。
ちなみに、Amazonは貨物航空機のスペースをレンタルして使っていたのではなく、契約により、貨物航空機そのものを運用していることがわかってきました。大胆ですね。
配送時間短縮のため、自社専用の貨物航空機「Amazon One」をローンチしてました。配送時間こそが顧客を喜ばせる重要なファクターであることを認識されているのですね。
さらに、配送時間短縮にかかるインフラ投資は資本力の大きさがものをいうので、さらなる参入障壁をつくり、 Amazon の独走態勢をさらにサポートすることになるでしょう。
この流れで考えると、陸海空も制圧しているのではないかと考えて、海の運送も調べてみました。
すると、案の定「Beijing Century Joyo Courier Service」(中国子会社)を、非船舶運航業者として中国運輸省に登録し、海上輸送事業にも見事に進出していました。
物流による世界制圧の準備は盤石のようですね。
コスト面での心配がありましたが、小売領域での超人的なサービスを可能にする大規模インフラは世界規模でのシェア押し上げに貢献し、細部の海外運送費用のコストは現段階ではそこまで痛手になっていないようです。
もう立ち上げ当初の投資に疲弊していたAmazonの姿はありませんね。