公営住宅とは、市町村や都道府県が住民に賃貸する住宅のことを指す。公営住宅は民営住宅よりも安価な家賃設定で運営されている。
これを聞くと、賃貸先は公営住宅一択!
と、なるが、実はそう簡単には公営住宅に住めないようになっている。
なので、民営住宅の上位互換というわけではないようだ。
公営住宅は、基本的に住宅に困っている低所得の方に安い家賃で住んでもらえるよう、税金により建設されたもので入居条件に独身者不可、最低限を満たすが高くてもダメな所得制限などがある。
また、入居後も収入申告などの各種届け出が必要と、いろいろと手間がかかる。
さらに、公営住宅に3年以上入居している場合で法令で定める以上の収入があるときは、公営住宅を明け渡すようにといわれる。
もし、入居期間が5年以上で、しかも最近2年間の収入が政令で定める基準を超える高額である場合、追い出しをくらうことになる。確かに、これは民営にはないデメリットかもしれない。
家賃については、法令や条例で定められていて所得に応じて決まるため入居者ごとに異なるが、基準価格は、入居者からの申告にもとづく収入、住宅の立地条件、規模、建設時からの経過年数などに応じて、近隣の民営の家賃以下で定めるようになっている。
病気にかかっているなどの事情があれば、家賃や敷金の減額をうけたり、免除してもらえる制度がある点はさすが公営といえる。
この条件が分かっていれば公営住宅の横に堂々と自分の物件を持てる。