建ぺい率・容積率という言葉を聞いたことはないだろうか。いつも聞き流していたこれらの言葉がなぜ重要なのかを調べてみた。
結論から言うと、これらは大切な建築のルールで、規則を遵守しなかった建物は違法建築となり、銀行融資を受ける際の担保にできず、住宅ローンも組むことが難しくなるのだ。
つまり、全額自己資金での購入しなければならないことになる。お金が有り余っている人にはいいかもしれないが一般の人には無理難題である。
下記に説明を簡単にする。
・建蔽率
敷地面積に対する建築面積の割合で、建物を真上から見たときの面積が敷地に対してどの程度の割合を占めるのかを示すのが建ぺい率。
例えば、建ぺい率が80%と指定された地域にある100平方メートルの敷地には、建築面積が80平方メートルまでの建物が建築できる。
これは、地面に接している1階部分の床面積だけではなく、ひさしややバルコニーが大きくはみ出ていたら、その部分までが建築面積にはいる。
・容積率
敷地面積に対する延床面積の割合。例えば容積率100%と指定された100平方メートルの敷地には、1階80平方メートル、2階20平方メートル、合計100平方メートルの建物が建築可能となる。
ただし、玄関、バルコニーやベランダ、ロフトなどは延べ床面積に含まれず、地下室やガレージなどには面積を割り引くことができる緩和措置が設けられている。
高級住宅地に地下室やガレージが多いのは延床面積を稼ぐためかと一人納得した。
田園調布のような高級住宅では、建ぺい率が40%・容積率が80%と定められ、一方で、新宿周辺は、建ぺい率80%、容積率は600%も許されており、建蔽率・容積率から地域特性も推し量ることができるようになっている。