外壁塗装について調べていく中でよくコーキングやシーキングという言葉を目にするがこれらはいったい何なのだろうか。
現代の工事においては、外壁にサイディングボード(外壁に張る板状の外壁材)などが多く用いられるが、これらの外壁に欠かせないのがコーキングなのだ。
では、いったいこれらの外壁材に対してどのような役割を持っているのだろうか?
まず、サイディングボードなどの外壁材は、工場で生産した建材を工事現場まで搬入し、壁面に貼り付ければよく、コンクリートやモルタルを壁面に塗ってゆく左官工事より、工法が容易で工期も短いことから、外壁の主流になっている。
ところが、これらの外壁材は柔らかくないので、隙間を設けずに貼りつけてゆくと、気温変化などによる膨張で力の行き場をなくし、外壁材同士でぶつかり亀裂が入る。
なので、外壁材は隙間を置いて壁面に貼り付ける必要があり、その隙間(目地)を埋めるためにに弾力性がある樹脂の充填剤(コーキング)を注入するのだ。
つまり、コーキングの弾力性で外壁材の膨張を吸収し破損を防ぐことで外壁の耐久性を維持する役目をおっている。
コーキングの補修工程が面白かったので下記に紹介する。
1.劣化したコーキングにカッターで切れ目を入れ、ペンチなどで引っ張って目地から剥がす
2.コーキング注入前に目地の両端にマスキングテープを貼り、目地から溢れ出たコーキングが外壁材に付着しないようにする
3.目地とコーキングは接着力が弱いので、先に目地にプライマーなどの下塗り塗料を接着剤として塗布し、その上からコーキングを注入する
4.コーキングを注入した後は目地にきちんと隙間なく埋め込むためコーキングを押し込む
ちなみに、コーキングとシーキングは同じ意味で使われているとのこと。
今後外壁工事をやっているときに観察してみよう。