近頃住宅を見ているとサイディングという言葉をよく聞くが、これは外壁素材のことであり、セメント質と繊維質を主な原料とした外装材のことを指します。
では、サイディングは、他の外壁素材とどう異なるのでしょうか。
よく比べられるのが、砂とセメントと水を練り混ぜて作る建築材料のモルタルで、これを使用する際、いちいち壁に塗る必要があるため施工時間・費用がかかります。
サイディングは壁に貼り付けるだけでいいのでその点すごい楽なのである。また、重量がモルタルの半分以下のため住宅への負担も少なく、耐震性能もその分上がるようになっています。
サイディングの耐用年数は7年前後で、防水機能は塗膜によって補っているため、劣化を放置すると雨などの影響により建物の構造に大きな影響を与えることがあるので注意してください。
そのため耐用年数を目安に定期的に塗装等の修繕が必要となります。
特に覚えておきたいのが、チョーキング(触ると白い粉がつく状態)で、これは防水効果が切れたことを示します。
サイディングを使用している際は度々壁をなぞって状態を確認しておくと安心です。
また、サイディングには4つの種類(窯業系サイディング、木質系サイディング、樹脂系サイディング、金属系サイディング)があります。
中でも、窯業系サイディングが最も主流となっています。
窯業とは、粘土やケイ砂、石灰岩などから、ガラスやセメントなどの非金属原料を高熱処理する過程で窯を使う工業のこと。セメントに繊維質を混ぜて、軽量化と強度強化を実現する優れものです。
これらを覚えておくだけでも業者さんが何を話しているのかの理解度が変わってくるのでぜひ覚えてみましょう。